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新潟県指定 有形民俗文化財:佐渡本間家能舞台

記事ID:0005125 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

新潟県指定 有形民俗文化財

佐渡本間家能舞台(さどほんまけのうぶたい)

佐渡本間家能舞台の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟)
指定年月日 平成9年3月28日
所在地 佐渡市吾潟
所有者または管理者 個人蔵

江戸初期より佐渡宝生流能の指導的役割を担ってきた本間家が所有するもので、佐渡にあって唯一個人所有の能舞台である。

現在の建物は明治18年(1885)に再建されたものといわれ、本舞台は間口5.6メートル、奥行5.7メートル、寄棟造桟瓦葺である。床板は本舞台と後座を縦と横に張り分け、天井は棹縁天井に鐘穴があり、後座部分は一段低く、鏡板に向けて下り勾配の棹縁天井である。水引(虹梁)には若葉が彫られ、木鼻のついた三ツ組斗、中央に「本間」の「本」の字が彫られた蟇股とその上の肘木などに細部に装飾的な意匠がみられる。

また、本舞台中央の床下には、音響効果をあげるための2つの甕が向かい合って斜めに埋められている。鏡板には松の絵が描かれ、常設の地謡座、鏡の間を備え、橋掛りには切戸口までつながる裏通路が同じ床高で付属している。橋掛りと裏通路は板壁で仕切られているが、地覆の勾欄が付いており、後設のものと分かる。地謡座には勾欄はなく、架木の高さまで板壁になっている。全体として調和のとれた格式ある能舞台であり、島内の他の舞台への影響も大きい。

最古の演能記録は寛延2年(1749)までさかのぼり、現在も毎年7月27日・28日に定例能が行われている。