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佐渡市指定 民俗文化財:七福神演能絵馬

記事ID:0005138 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

七福神演能絵馬(しちふくじんえんのうえま)

七福神演能絵馬の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1点)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市下相川
所有者または管理者 大山祗神社、(株)ゴールデン佐渡管理

この絵馬は、天保4年(1833)に相川地区相川下山之神町にある大山祗神社の神前に佐渡金銀山の繁栄を祈願して奉納されたものである。絵馬に描かれている能を舞う七福神は、奉納者である奉行所役人の水田惟政・細野元則・渡辺安信・赤江橋賢典・清水政清・小宮山千古・井上恵迪の7人をそれぞれ模したものと思われる。

佐渡にはかつて98棟もの能舞台があり、相川には大山祗神社・春日神社・東照宮・教寿院などにそれぞれ能舞台があったとされるが、他所から移築した能舞台のある春日神社以外いずれも現存していない。大山祗神社に能舞台があった当時は毎年3月16日に演能が行われ、観覧者が団子を食べる「お能団子」という習わしもあったと伝わるが、その風習も能舞台とともに失われている。

能舞台が存在していた江戸時代後期の相川の寺社の繁栄と演能の賑わいを伝えるものとして貴重である。