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指定種別(員数) | 有形民俗文化財(1点) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市下山之神町 |
所有者または管理者 | 大山祗神社 |
この絵馬は、「応需惺々暁真」の署名があることから、作者は当時風俗画家として高名な河鍋暁斉(かわなべきょうさい)の弟子ではないかと推測されている。
「やわらぎ」は、佐渡金銀山の守護神を祀る大山祗神社の祭礼の朝、稼行する敷(しき=鉱石採掘現場)の付近で行われた神事で、その呼称は「荒ぶる山神の気を和ませ更に硬度の高い金銀の鉱石をもやわらげさせ給え」と祈願することに由来している。
この絵馬は明治28年(1895)に奉納されたもので、表にはやわらぎ神事の様子が彩色で描かれ、「初夏や水にゆかりの花も咲く 水竹」「月涼し松を離れて昇る影 鴬里」「卯の花や朝靄ふかき山の腰 花笑」などの25句の俳句が連記されている。