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佐渡市指定 有形民俗文化財:椿尾氣比神社能舞台

記事ID:0005151 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 有形民俗文化財

椿尾氣比神社能舞台(つばきおけひじんじゃのうぶたい)

椿尾氣比神社能舞台の画像

指定種別(員数) 有形民俗文化財(1棟)
指定年月日 平成23年10月1日
所在地 佐渡市椿尾
所有者または管理者 椿尾能楽石工の里の会

真野地区椿尾の氣比神社は、南北に走る国道350号線から東に延びる市道の北側に位置する。能舞台は社殿に向かって右側に位置し、参道に対して正面を少し斜めに向けた位置に配される。

この舞台は寄棟造妻入の茅葺で、間口5.45メートル、奥行5.42メートルの本舞台と奥行2.39メートルの後座からなり、北西側に奥行2.76メートル程の裏楽屋を備え、舞台北西側には社殿と舞台をつなぐ仮設の橋掛りがある。

神社の記録によると、この能舞台は、明治35年(1902)に旧拝殿を改造、移築したものとあり、以前は拝殿を兼用した能舞台だったという。同時期には拝殿も新築され、能舞台の脇正面に旧拝殿の虹梁が転用されているが、これは社殿に対する奉納の意味から、脇正面を正面として扱ったためと思われる。また、昭和62年(1987)には床板・壁板が新調され、その後背面の鏡の間が設けられている。

確認される演能記録は多くないものの、当地は西三川派との関係が深く、明治末に集落の能愛好者の熱意により拝殿を能舞台として移築した経緯があること、社殿側を意識した舞台配置と建築的意匠、境内地を有効に利用した仮設の橋掛りや楽屋配置など、佐渡の能舞台の様式的特徴がみられることから、民俗文化財として貴重である。