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佐渡市指定 民俗文化財:北野神社祭礼行事

記事ID:0005167 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

北野神社祭礼行事(きたのじんじゃさいれいぎょうじ)

北野神社祭礼行事の画像

指定種別 無形民俗文化財
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市稲鯨
所有者または管理者 稲鯨集落

「稲鯨祭り」とも呼ばれる相川地区稲鯨の北野神社の祭礼は8月25日を祭日とし、稲鯨集落の5組がそれぞれ芸能を分担する。

当日の朝、最初に神輿が村外れの御旅所に渡御(とぎょ)する。渡御の開始前に、しめ縄を切るのは太鼓を担当する中村組である。次に西組がタナ(屋台)の上で芝居や踊りを奉納し、それから砂原組のタナ(屋台)、東組の太鼓、新田組の獅子舞へと続く。これらが奉納されるといよいよ神輿の渡御が始まり、5つの組はそれぞれ村の中を練り歩く。村の中で組どうしがぶつかったときは中村組の太鼓と西組の演芸が優先される。

先の渡御により御旅所に置かれた神輿は夜になって還御する。還御の際は各組ごとに若衆が手や腰に提灯を持って並び、神輿の進行を妨げ、若衆の頭は木遣りを唄って活気をもたらす。木遣りを唄う若衆の頭は各組で一番の美声の持ち主が務める。頭の唄に合わせて若衆が掛け声をかけ、各組の神輿が揉み合うと神輿還御は最高潮に達する。こうして5つの組を通り抜けて神輿が本殿に辿り着くのは、夜が白みかけた翌朝のことである。