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佐渡市指定 民俗文化財:熊野神社祭礼行事

記事ID:0005170 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

熊野神社祭礼行事(くまのじんじゃさいれいぎょうじ)

熊野神社祭礼行事の画像

指定種別 無形民俗文化財
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市戸地
所有者または管理者 戸地集落

相川地区戸地の熊野神社の祭礼は10月19日を祭日とし、伝統芸能の「神道土俗白刃(しんとうどぞくしらは)」が奉納される。最初に熊野神社、その次に千仏堂に奉納され、その後集落の各戸を廻る。

神道土俗白刃は、むかし千仏堂にいた大光坊という僧が村人に伝授した武芸が起源とされているもので、嘉永年間(1848〜1854)に千仏堂に住んだ羽茂出身の正覚坊が武芸の形に鬼太鼓の動きを組み合わせ、それが村の若者たちによって現在まで受け継がれたと考えられている。この芸能には半棒・小薙刀・大薙刀・陣鎌・大棒の組太刀と35の技があり、若者衆はまず半棒から習得し、その後順番に難しい技を覚えていく。これらの技の身の構えや足捌きなどは、近世に佐渡で伝えられた古武術を知る上で貴重なものである。

神道土俗白刃を保存継承する白刃保存会は島内の祭礼を始め、東京戸地会・東京相川会など数多くのイベントに出演し、技能の伝承と普及に努めている。