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佐渡市指定 民俗文化財:琴浦精霊船行事

記事ID:0005175 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 民俗文化財

琴浦精霊船行事(ことうらせいれいせんぎょうじ)

琴浦(ことうら)精霊船(せいれいせん)行事(ぎょうじ)の画像

指定種別 無形民俗文化財
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市琴浦
所有者または管理者 琴浦青年会

この行事は、小木地区琴浦で行われる盆行事である。盆行事の精霊迎えと精霊送りの行事は土地によって形式が異なり、琴浦では精霊迎えの舟を「あのひのごんせん」、精霊送りの舟を「このひのごんせん」と呼び、毎年盆の期間に行っている。

8月13日に「あのひのごんせん」を浜で竹と稲ワラ(昔は麦ワラ)で作り、火を点けた後、子供達が泳いで沖まで運んで放したあと沖から浜に向かって泳いで帰り、「あの日の子たち」として村の人々に迎えられる。

8月16日は「このひのごんせん」を作り、各戸から持ち寄った精霊棚の供物を積み込んで火を点けたものを、子供達が泳いで沖まで送るのである。「あのひ」は仏説の彼岸、「このひ」は此岸の意と考えられており、彼岸から祖霊を迎える御船が「あのひのごんせん」であり、此岸(現実世界)から祖霊を送って行く御船が「このひのごんせん」の意と思われる。

当地に古くから伝わる伝統行事として貴重である。