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佐渡市指定 記念物:寺町に至る石段

記事ID:0005199 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 記念物

寺町に至る石段(てらまちにいたるいしだん)

寺町に至石段の画像

指定種別 史跡
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川南沢町〜相川下寺町
所有者または管理者 佐渡市

相川地区相川江戸沢町の大安寺脇を流れる南沢川を渡って相川保育園の横から相川下寺町へと延びる坂道の石段である。石段は全長約145メートル、1段はそれぞれ3個ほどの加工した小礫まじりの凝灰岩と石英安山岩で組まれ、幅2メートル、高さ10〜20cm、奥行50cmの大きさで、現在246段が数えられる。

この石段の左右には、安養寺(廃寺)・高安寺・昌安寺(廃寺)・福泉寺があり、登り口の反対側には、越前石(しゃくたに石)と思われる凝灰岩製の宝塔観音が祀られている。また、石段を登った先には観音寺・本典寺・法然寺・蓮長寺・法輪寺などが並ぶ。

『佐渡相川誌』によると、江戸初期に小六町の遊郭の楼主である道伝が、伊勢参宮を果たせなくなったためにその資金で越前石を買い、従来の坂道を広げてこの石段を築かせたとある。

この石段は、寺院だけで1区画をなす寺町の成立を象徴するものであり、江戸時代初期の相川町の形成を示す史跡として貴重である。