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指定種別(員数) | 史跡(1基) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市杉野浦 |
所有者または管理者 | 個人蔵 |
この一里塚は、赤泊地区杉野浦の東端、南新保からの旧道下り口付近の海に突き出た岩の上にある。塚は直径3メートル、高さ1.5メートルで、塚の上に大松が生え、墓が築造されている。
小佐渡の海岸路にある一里塚としては、この杉野浦と同じく赤泊地区莚場の2ヶ所に現存するのみであり、いずれも自然の岩石を利用したものが海側に1基だけ築造されている。これらは正規の一里塚としての基準を満たしていないことから、赤泊港が奉行渡海や押切船などで賑わった江戸中期以降に便宜的に築かれたと考えられる。また、天保8年(1837)作製の「佐渡国全図」にこの塚が描かれていることから、築造年代は江戸中期以降〜天保初期の間と推測される。