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指定種別 | 天然記念物 |
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指定年月日 | 昭和40年4月7日 |
所在地 | 佐渡市赤玉 |
所有者または管理者 | 赤玉文化財保存委員会 |
この杉池は元池である小さな「杉池」と大きな「ひょうたん池」の2つの池からなる。ひょうたん池の周辺は見事なコナラの極相林となっており、林内には樹高20〜24メートル、胸高直径1メートルを越えるコナラの大木が林立し、高木層にはコナラ・ミズナラ、中木層はヤマモミジ・エゾイタヤ・ハウチワカエデ、林床はユキツバキがそれぞれ優占している。このユキツバキの林床は佐渡の典型的な群生地であり、加えてツルシキミ・スミレサイシンなど日本海要素の植物が数多く見られるのが特徴である。
一方、元池の杉池周辺には多雪により変形し、苔むしたスギが林立し、しめ縄がめぐらされた神木の大スギもそびえている。
なお、ひょうたん池北側の流水地にはミズバショウの大群落もあり、樹林全体が植物学上貴重な植生をよく残している。