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佐渡市指定 記念物:大安寺のタブ林

記事ID:0005239 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 記念物

大安寺のタブ林(だいあんじのたぶばやし)

大安寺のタブ林の画像

指定種別 天然記念物
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市相川江戸沢町
所有者または管理者 大安寺

相川地区相川江戸沢町の大安寺周辺にあるこのタブ林は、同寺本堂の北側と墓地に隣接する斜面4,000平方メートルに密生しており、林の縁には樹高16〜20メートル、胸高幹囲2〜3メートルのタブの大木が多数生育している。

また、林相は高木層をタブノキが優占し、ケヤキが混成、中・低木層はヤブツバキが優占し、モチノキやシロダモが混生、草本層は各層の木が芽生えている。その林床は暗く、植比率が低いが、これはタブの極相林の特徴をよく示している。

所有者の大安寺は、慶長11年(1606)に佐渡代官大久保長安が逆修(生前に自らの死後の冥福を祈る仏事)のために創建したと伝わる浄土宗の寺院である。林に囲まれた境内には大久保長安逆修塔や河村彦左衛門供養塔があり、近世の鉱山都市相川の名残が見られる。

この林はタブの極相林の典型として、近世相川の原植生を伝える林として貴重である。