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指定種別 | 天然記念物 |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市石田 |
所有者または管理者 | 新潟県、佐渡高等学校 |
このタブノキ群落は佐和田地区石田の佐渡高校の敷地南側、北西から南東方向へ続く急斜面3,509平方メートルに自生しており、林内の最大のタブノキは腰高幹囲210cm、他に幹囲20cm以上のものが122本、20cm未満のものが98本、計220本の大群落をなしている。
また、林相にはタブノキに加え、ヤブツバキ・シロダモ・モチノキなどの常緑樹が生育し、林床にはイノデ・ヒサカキ・オモト・ヒメヤブラン・ヤツデ・マサキ・ヒメアオキなどの暖帯樹種があり、エノキ・ヤマザクラ・ヤマモミジ・ケヤキ・コナラ・ハリエンジュ・アカメガシワなどの落葉樹が混在する。林内を幹囲20cm未満のタブノキが45%を占めることから、遷移の途中相と思われ、今後遷移が進むと高木相はタブノキ、亜高木相はヤブツバキの優占する群落になることが予想されている。
このタブノキ群落はタブノキと他の樹種との住み分けや交替を研究する上で重要である。