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佐渡市指定 記念物:田切須のヤブツバキ林

記事ID:0005253 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

佐渡市指定 記念物

田切須のヤブツバキ林(たぎりすのやぶつばきばやし)

田切須のヤブツバキ林

指定種別(員数) 天然記念物(1群)
指定年月日 平成16年3月1日
所在地 佐渡市田切須
所有者または管理者 個人蔵

真野地区田切須の真野湾沿い、海抜115メートルの西三川段丘上に分布するヤブツバキの林は、東西30メートル、南北70メートル、面積0.2ヘクタールに及び、林内には樹高8メートル、胸高直径10〜20cmのヤブツバキがおよそ300本群生し、その樹齢は100〜200年と推定されている。

この林を始めとして佐渡では各所にヤブツバキ林が見られるが、これは佐渡の低地丘陵帯が暖帯林域にあり、温暖な立地条件が林として成立させたと思われるが、一方では、ツバキの実の採取林として人々が長年にわたり育てた林という歴史的な背景もあったと思われる。

新潟県下最大級のヤブツバキ林であり、カラスザンショウ・タブノキ・スダジイ・シロダモ・ヤブコウジ・ヒサカキ・マサキ・オモトなどの暖帯要素が多く含まれている点も特徴であり、貴重である。

なお、林内には樹高15メートル、胸高直径40cmのアカガシの大木が生育していることから、元々はアカガシ林・ヤブツバキ林が原植生であったと考えられている。