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指定種別(員数) | 天然記念物(2本) |
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指定年月日 | 平成16年3月1日 |
所在地 | 佐渡市石名 |
所有者または管理者 | 清水寺 |
相川地区石名の清水寺境内にあるイチョウの木である。この大イチョウは同寺の入口両脇にある雄雌2本の巨木で、本堂に向かって右側の雌株が樹高24メートル、幹囲3.7メートル、左側の雄株が樹高24メートル、幹囲4.3メートルである。
昔、松尾という女が旅の途中時化に遭い、清水寺の観音様に願って命を助けられた。その後、観音様に帰依した松尾がお告げに従ってイチョウの種を蒔いたところ、みるみると大樹に育ち、老齢の松尾に子が宿った。生まれてきた子は松尾の孫と顔がそっくりで、イチョウの漢字表記「公孫樹」の名のとおり、「公は孫の代になって実を結ぶ、公は孫のいる年齢になって孫のような子が生まれる」の霊験が表れたとされた。以来、この大イチョウは「子授けイチョウ」として信仰されるようになり、イチョウの名にちなみ「胃腸病の霊木」としても信仰されている。