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はじめに(令和3年度:施政方針)

記事ID:0022621 更新日:2021年3月2日更新 印刷ページ表示

[令和3年度]施政方針


はじめに

今議会に提出いたしました令和3年度当初予算案及び諸議案のご審議をお願いするにあたり、所信の一端を申し述べさせていただきます。

議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

昨年から全世界を脅かした新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、日本国内にも大きな影響を与えました。私が市長に就任してからの約1年、国や県の事業と組み合わせて感染予防や経済対策、安全安心な暮らしへの支援を続けてまいりました。

菅内閣総理大臣は、施政方針演説において、「一人ひとりが力を最大限発揮し、互いに支え、助け合える『安心』と『希望』に満ちた社会を実現する。こうした社会の実現には、何よりも国民の信頼が不可欠だ。」と述べられた上で、新型コロナウイルスを一刻も早く収束させるためには、速やかなワクチン接種が対策の決め手と位置づけております。

本市は、特に高齢者の割合が高く、医療人材が少ない現状のため、本年2月1日付けでワクチン接種に関わるプロジェクトチームを発足し、円滑な接種体制に向け準備を進めているところです。

現下の新型コロナウイルス感染症の拡大は、離島である本市においても、市民の皆様の暮らしや観光をはじめとする様々な産業に大きな影響を与えております。全国的には、現在も収束が見通せない状況ではありますが、国や県など関係機関と連携し、一日も早く全ての市民の皆様がワクチンを接種することで、安心な暮らしを取り戻していただきたいと考えております。一方、感染拡大防止のためには、基本的な「手洗い・消毒・マスク」や「三密回避」といった平素の行動が最重要となります。市民の皆様におかれましても、引き続き「新しい生活様式」を実践いただきますようお願い申し上げます。また、経済対策については、観光の再生と相まって地域経済がV字回復となるシナリオを目指し、国や県の施策なども注視し、全力で取り組んでまいります。

さて、新年度の予算編成にあたり、人口減少対策を本市の最重要課題と位置づけ、人口減少がもたらす少子化、過疎化、地域コミュニティの消滅、ライフラインの維持管理、経済の低迷、防災力の衰退などの対策に徹底して取り組んでいかなければなりません。日本の将来の課題を先行している本市は、まさに日本の課題先進地であると考えており、国や県と連携しこの課題を解決することが、佐渡の未来づくりのみならず日本のモデルにもなり得る重要な挑戦になると考えております。

そのためにも、私が政策として掲げた6つの柱である「市民の意見を市政に反映する島づくり」、「産業振興と雇用が充実した島づくり」、「防災・減災で安全安心な島づくり」、「子どもから高齢者まで市民が夢や希望のもてる島づくり」、「医療・介護・福祉が充実した島づくり」、「教育と文化の島づくり」を中心に、令和3年度は「地域づくりの拠点化」、「定住促進・企業誘致の推進」、「地域防災の向上」、「子育て支援」、「日本一の健康寿命」を重点施策として取り組んでまいります。

一方、佐渡金銀山の世界遺産登録につきましては、昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、残念ながら国内推薦の選定が見送られましたが、本年は国内推薦をいただける最大のチャンスと捉えており、国内候補選定に向けてあらゆる取組を進めてまいります。

また、世界に誇れる「トキと共生する豊かな里山」を後世に引き継ぐためにも、世界農業遺産認定10周年にあたる本年を「自然共生型社会の実現に向けた挑戦の元年」と位置づけ、安全な農産物ブランドや食育を通した交流の拡大、再生可能エネルギーの推進、SDGs未来都市、地域循環共生圏にも挑戦し、日本が誇る持続可能な、課題解決先進地となる島づくりを目指し取り組んでまいります。

それでは、私が掲げた6つの柱を中心に所見を述べさせていただきます。

 

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