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1 観光地域づくりの推進(令和2年度:施政方針)

記事ID:0004380 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

[令和2年度:2020年度]施政方針


本ページの目次

  1. 佐渡観光交流機構と連携した交流人口の拡大
  2. 世界遺産登録に向けた受入体制の強化
  3. 文化・芸術・スポーツの活用

令和2年度は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。世界中から日本が注目される中、東京方面に一極集中する国内外のお客様をいかに地方に誘客するかが各地方の最大のテーマとなっております。本市においては、佐渡金銀山をはじめとする佐渡独自の魅力を効果的に発信することにより、誘客増に結びつける必要があります。

(1)佐渡観光交流機構と連携した交流人口の拡大

島内の宿泊者数の目安としている観光旅館・ホテルに宿泊した延宿泊者数は、令和元年で約29万人となっており、首都圏での台風被害による旅行者の減少が見られる中で、前年とほぼ横ばいの状況となっております。長年続いていた右肩下がりの傾向から、上昇方向に変わってきたと感じております。ここ数年で取り組んでまいりました「滞在時間の延長」への戦略が徐々に数値として表れてきているものと考えられます。滞在時間の延長は、島内での旅行消費額の増大につながることから、今後も引き続き推進していく必要があります。設立3年目を迎える佐渡観光交流機構と連携し、観光ニーズを分析するとともに新たなアクティビティの造成等による観光地域づくりを推進し、何度も訪れたくなる島になる必要があります。

これまでもメディア等を活用し首都圏や県内外でプロモーションを図ってまいりました。これらの取組による誘客効果も重要であり、地域間競争に勝ち抜くためには多彩な戦略が必要となります。口コミやSNS等を通じて拡散していくことも、その地域を訪れるきっかけとなり、リピーター確保の手段としても非常に効果的な手法であると考えております。

DMOに求められる大きな役割の一つに民間的なマーケティング手法の導入があります。現在、会員数約2万人を有する「さどまる倶楽部」については、佐渡観光交流機構と連携し、会員特典の付加価値を高めることで令和2年度末に会員数を3万5千人まで増加させることを目標としております。

この「さどまる倶楽部」のアプリケーション会員証にはキャッシュレス決済機能を新たに搭載し、会員限定のお得なサービスやリピート来島に応じて記念品が贈呈される仕組みなどで付加価値を高めてまいります。それらを入込み数の増加に結びつけるとともに、その中で獲得できる観光客の属性データをフルに活用することで受入体制の強化や新規商品開発につなげていきたいと考えております。

(2)世界遺産登録に向けた受入体制の強化

この度、佐渡金銀山の世界遺産登録の早期実現に向けた署名が50万筆を超えたことは、関係各所への大きなアピールにつながるとともに、市民はじめ多くの皆さまの後押しをいただいた証しであり、登録実現に向けた機運が整ったものと考えております。

また、文化審議会世界文化遺産部会においても「縄文遺跡群に次ぐ推薦案件として有力な候補になり得る」との認識が再確認されていることから、いよいよ令和2年度は国内推薦実現に向けた大きな節目の年と考えております。将来のイコモス現地審査やユネスコ世界遺産委員会に向けた準備を進めるとともに、官民協働により世界遺産登録後における受入れ体制の強化に取り組んでまいります。

(3)文化・芸術・スポーツの活用

観光地域づくりを推進するにあたり、佐渡が誇る文化・芸術資源、豊かな自然を舞台としたスポーツを最大限に活用いたします。

文化・芸術については、平成30年に発足した佐渡文化財団と連携し、伝統文化等の「継承」「活用」「情報発信」の取組を促進いたします。

また、ロングライドやトライアスロンをはじめとしたスポーツイベントでは、聖地に近いイメージを抱いて下さる方も多くいらっしゃいます。今年度はロングライドに山岳コースを新設する等、様々な工夫をこらしながらスポーツアイランドのイメージを高め、誘客に結び付けてまいります。

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