ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 農林水産部 > 農業政策課 > 佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」とは?

本文

佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」とは?

15 陸の豊かさも守ろう17 パートナーシップで目標を達成しよう
記事ID:0001165 更新日:2024年8月13日更新 印刷ページ表示

人とトキが共生する島づくりを、農業から創造します


  • 「朱鷺と暮らす郷づくり」認証制度は、安全でおいしい佐渡米を認証する制度です。
  • 農薬や化学肥料を減らし、「生きものを育む農法」で栽培されたお米を対象としています。

トキと佐渡の里地里山を保全する「朱鷺と暮らす郷」

佐渡のトキと、「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」ができるまで

佐渡市では、2007年、トキの餌場確保と生きものにやさしい米づくりを目的とした「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を立ち上げ、独自農法による佐渡産米ブランド「朱鷺と暮らす郷」を生産しています。

佐渡のトキと「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」ができるまでの画像

1981年、佐渡に日本で最後まで生き残っていた野生のトキが全鳥保護されます。

1999年、佐渡トキ保護センターでは日本初にあたるトキの人工繁殖に成功。
いよいよ2008年9月25日、念願であったトキの第一回自然放鳥が行われました。

27年ぶりに佐渡の空に飛び立ったトキをふたたび未来へ定着させるための環境整備、それに基づく独自農法を制度化したものが「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」です。

トキについての詳しい情報はこちら。(トキの森公園ウェブサイト)

目標を上回る数のトキが自然定着

朱鷺と暮らす郷 認証制度の開始を契機に、佐渡全体にトキを中心とした環境づくりを重視する米作りが広がりました。
地域慣行基準の化学合成農薬・化学肥料を使う農業から、「朱鷺と暮らす郷」認証米や、5割減減栽培(後述)が主の農業へ変化しています。

堅調に進むトキの野生復帰。の画像

順調に良くなっている、トキの住みかとなる佐渡の水田。
確かに彼らの「郷」づくりに貢献している結果のひとつに、島内に生息している野生のトキの個体数が挙げられます。

その推定数は500羽以上(2023年末現在)。
これは「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」設立当時に立てられた目標数であるを上回る結果です。

「朱鷺と暮らす郷」を食べて応援!

朱鷺と暮らす郷認証 米袋写真

「朱鷺と暮らす郷」の売上の一部は「佐渡市トキ環境整備基金」に寄付されます。
環境に優しい農業は、農作物を買ってくれる方がいないと続けることができません。
皆さまも、認証米の購入を通じて、トキが羽ばたく豊かな環境づくりにご協力ください。

佐渡コシヒカリは、しっかりとした食感と噛みしめるほど口の中に広がる甘みが自慢です。ぜひ一度、ご賞味ください。

認証米「朱鷺と暮らす郷」が買える米穀店はこちら。
その他、各小売店やネット販売、ふるさと納税でもお取扱いがございます。

認証米「朱鷺と暮らす郷」のこだわり

多くのトキを佐渡の空に復活させた「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」。
そこには、環境を大切にしながらお米づくりをするための、様々な要件が定められています。

  1. 佐渡で栽培すること。
  2. 田んぼで「生きものを育む農法」を行うこと。
  3. 生きもの調査を年2回行うこと。
  4. 化学合成農薬と化学肥料を、地域基準より50%以下にすること。(特別栽培)
  5. 田んぼの畦に除草剤を使わないこと。

また、できたお米を「朱鷺と暮らす郷」として販売するには、さらに2つの要件を満たさなくてはいけません。

  1. 農作物検査1等のお米であること。(8割減減以上で栽培されたお米を除く)
  2. タンパク質含有量が6.2%以下であること。

環境に優しくて美味しいお米。それが「朱鷺と暮らす郷」なのです。

生きものを育む農法とは?

「生きものを育む農法」とは、水田とその周囲に生きもののための生息環境を作り出す農法です。

具体的には、下記のような取り組みによって、魚・昆虫などの動物や水辺の植物を育みます。
それらを餌にするサギやトキなどの鳥類にも暮らしやすい環境となり、豊かな生態系を創造することができます。

1.「江(水を残す深み)」をつくる  

 江の設置 写真 江の設置の生きもの調査写真

稲の根を健全に張らせるため、田んぼの水を抜く「中干し」という時期があります。
この時期に水生生物たちが生き延びるための湿地状の深み、「江(え)」を設けています。
江のある田んぼと江のない田んぼを比較すると、生息する生きものが異なる傾向があります。

2. ふゆみずたんぼ  

 ふゆみずたんぼ 写真 トキが冬の田んぼでエサを探している写真

通常、冬は田んぼの水を抜いて乾かしますが、「ふゆみずたんぼ」は田んぼを湿った状態を保ちます。
冬期湛水とも言われ、水辺の生きものが暮らす環境を維持することに繋がります。
また、水がある部分は雪が積もりにくいので、トキの餌場になったりもします。

3.  魚道の設置 ​

 魚道の設置の画像

魚や小さな水生生物たちが、田んぼと水路を自由に行き来できる「魚道」を設置しています。
トキのエサとなるドジョウも、魚道をつたって田んぼに入ることができます。

4. ビオトープの設置 

ビオトープの設置の画像

田​んぼを中心とした生態系を守るため、作付しない田んぼも活用し年間を通じて常に水の張られた状態の池や沼を田畑に隣接して設けています。 

5. 無農薬・無化学肥料による栽培

 お米の無農薬無化学肥料栽培の様子

農薬・化学肥料を使わずに栽培することで、小さな生きものへの影響を減らし、より多くの生きものの生息環境を維持することができます。
写真は、田んぼの中の草取りをしている様子。手間暇をかけてお米と生きものを育みます。

そのほかの取組

農薬や化学肥料を削減

「朱鷺と暮らす郷」認証米は、化学合成農薬・化学肥料の両方を5割以下(佐渡地域慣行栽培基準比)に減らして栽培します。
減減栽培は、以下3つのうちのいずれか1つに沿って栽培されていることが条件です。

  • 有機農産物のJAS規格
  • 新潟県特別栽培農産物認証制度
  • 特別栽培農産物に係る表示ガイドライン

田んぼのあぜに除草剤を使わない

畦の草刈りの写真 田んぼの畦にトキがいる写真

朱鷺と暮らす郷は、田んぼのあぜに除草剤を使わず、草刈機で刈ることが要件となっています。
年に何回も草刈りをするのは大変な作業ですが、緑のあぜにはミミズやバッタなどが生息でき、トキが田んぼに入れない夏場の重要な餌場となります。
また、緑のあぜが佐渡ならではの美しい景観をつくります。

農家が生きもの調査を行う

生きもの調査 写真

農家は年2回、水田にすむ生きものの調査を実施しています。
自らが実践した農法により、生きものの数や種類が増えたことを実感できる貴重な取り組みでもあります。

商品名・認証マークの使用について

朱鷺認証マーク画像サンプル

商品名「朱鷺と暮らす郷」、および「朱鷺と暮らす郷」の認証マークは、商標登録(登録番号第5166630号)されています。
製品販売、書籍等への掲載などで利用される場合、許可手続きが必要です。
また、佐渡市作成の統一デザイン米袋・シールも有償頒布しております。

使用手続きについては、こちらのページをご確認いただきますようお願いいたします。