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2.観光等交流人口の拡大(平成23年度:施政方針)

記事ID:0004314 更新日:2021年3月1日更新 印刷ページ表示

[平成23年度:2011年度]施政方針(8ページ中:4ページ目)


本ページの目次

  1. 多様化する顧客ニーズへの対応
  2. 世界遺産登録の推進
  3. 観光資源の整理と活用
  4. 効果的な誘客対策
  5. 交流人口の拡大
  6. 定住の促進

佐渡は、歴史、文化、自然等の観光資源の宝庫であり、近年、世界遺産、トキ放鳥、北小浦のコブダイや原生林などの魅力が更に加わりました。

これら豊富な資源を有機的に結びつけて、点から線へ、線から面へと展開する必要があり、資源に物語性を持たせ有効に活用するとともに、情報を効果的に発信し、これまであった認知度に魅力の上乗せを行い、あらゆる方面からの交流人口の拡大に努めます。

(1)多様化する顧客ニーズへの対応

団体旅行から個人、グループ旅行へとその形態が変化する中で、これからの個人旅行客や東アジアを中心とした外国人旅行客の更なる誘客のため、その多様なニーズを捉え資源の有効な活用を図ります。

そのため、食のイベント、トキの観察ツアー等、新たな旅行商品造成への支援や、これまでも人気が高かったトレッキングツアーを更に充実させるため、受入体制の強化に努めます。また、個人旅行客に対応した島内2次交通充実のため、直行バスの運行やレンタル電動アシスト自転車の活用を促進します。

さらに、既存イベントの魅力アップに加え、平成22年度に実施した女子大生によるツアープランを踏まえた実証実験や、スポーツはもとより能楽など文化活動の合宿や修学旅行の受入体制整備等に取り組みます。

 

(2)世界遺産登録の推進

世界遺産暫定一覧表に記載された「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」については、構成資産の調査・研究を計画的に進め、国文化財指定の拡大と保存整備に向けた保存管理計画を策定するとともに、鉱山と密接な関わりを持つ町並み景観保全のため歴史的建造物の保存を推進します。

また、世界遺産登録への活動とその価値や魅力を周知するため、市民への啓発活動や国内外に向けた情報発信などの各種事業を効果的に実施し、早期に登録が実現できるよう取り組んでいきます。

さらに、市や市民、企業等が一体となって、構成資産の保存・整備を促進するとともに、登録後の佐渡金銀山に関する文化財保護活動の支援を目的に、新たに基金を設置し、広く寄附金を募ります。

 

(3)観光資源の整理と活用

昨年は、自然界でのトキの抱卵までの様子が連日報道され、大きな注目を集めました。本年はトキのヒナ誕生を願い、それを誘客につなげるよう、ホームページなどによる情報発信やキャンペーンを積極的に行うとともに、トキを間近で観察できるふれあい施設の整備を行います。

また、全国にPRした原生林については、観光客の増加と安全性の確保に対応するため、アクセス道路の整備をします。

これからは、地域と密着した交流の拡大が必要であり、地域のグランドデザインに基づき、受入体制を整備します。

例えば、相川地区は、これまでも「まち歩き」のできる散策型の観光地づくりを進めてきましたが、更なる取組として、歴史的な建造物を利活用した拠点施設の整備を進めます。また、地域に残された特色ある景観の維持に向けて、市内各地での景観づくりの取組に対して支援します。

地形や地質など自然遺産が豊かな島である佐渡を、「大地の公園」として国内外に広くアピールし、世界ジオパーク認定を目指すため、「ジオサイト」の調査・研究や市民の認識と理解を高める取組を実施します。

これらの多様な観光資源の情報発信と合わせて、多彩なイベントの開催により観光客の滞留を促し、市民も集える場所として、両津港北埠頭に観光情報施設の整備を進めます。

 

(4)効果的な誘客対策

トキやコブダイなど佐渡の題材が映画、テレビ番組などで取り上げられる機会が増えています。

フィルムコミッションにより、マスメディアにおける佐渡の露出度を高めることで、話題性を持たせた宣伝活動を展開するとともに、年度による切れ目のないエージェント対策など、誘客活動を実施してこれまで以上の効果を発現させます。

 

(5)交流人口の拡大

「観る、する、支える」を基本にしたスポーツ・ツーリズムが注目される中、佐渡国際トライアスロン大会には、人気テレビ番組からも出演者の参加が予定され、多くの撮影スタッフも来島します。これを好機に「スポーツの島・佐渡」の情報を全国に発信し、交流人口の拡大を図るため、スポーツ・ツーリズムを推進します。

また、スポーツ振興の拠点となる全天候型陸上競技場や総合体育館の建設に着手し、市民のスポーツ意識高揚と大会誘致に取り組みます。

近年増加する外国人旅行客への利便性の向上を図るため、島内在住の外国語会話が堪能な人材の発掘及び育成により通訳ボランティア登録制度等の仕組みづくりを進めます。さらに、財団法人自治体国際化協会が派遣する国際交流員を配置し、誘客戦略の強化や受入体制の整備を図ります。

新商品の開発や付加価値の創出に向け、農商工連携の取組を支援するとともに、産学官連携を推進し、共同研究など企業のニーズと大学のシーズとのマッチングを図り大学との交流を促進します。

 

(6)定住の促進

空き家情報システムを利用したU・Iターン者への支援や、自然豊かな佐渡で農林水産業体験や空き家見学をする島暮らしイベントを実施し、定住人口の拡大につなげます。

雇用の場の確保のため、輸送コスト及び環境に負荷が少ない産業としてIT関連産業を中心に、県や佐渡市東京事務所と連携して引き続き企業誘致に努めます。特に、これまで実施した人材養成研修を生かし、コールセンター誘致の実現を目指します。

また、中心市街地再生に向け、商店街再生モデル地区を設定し、商工会や商店街組合と連携を図り、活性化に取り組みます。

 

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