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佐渡植物園と牧野富太郎

記事ID:0049628 更新日:2023年8月22日更新 印刷ページ表示

植物学者 牧野富太郎

牧野富太郎(1862~1957年)は、明治から昭和時代にかけての植物分類学者です。

文久2(1862)年4月24日、現在の高知県高岡郡佐川町に生まれました。

幼少から植物に興味をもち、独学で植物学を修め、日本の植物分類学の権威となりました。日本中の植物を採集調査し、新種や新変種の発見や命名をし、鑑定は群を抜いて的確であったといいます。

(高知県立牧野植物園HP、『国史大辭典』(吉川弘文館)より)

 

2023年NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公として取り上げられ、注目が集まっています。佐渡にも訪れている牧野富太郎。この記事では、牧野富太郎と佐渡植物園の関わりについてご紹介します。

佐渡のヤマトグサへの注目

牧野富太郎が佐渡に来島したのは、昭和8年7月、71歳の時でした。

明治20年新種として発表した日本特産の固有種『ヤマトグサ』の分布を確認するための来島でした。

和名ヤマトグサは「大和草」の意味で、新潟県内では、越後には全く分布しませんが、佐渡には山中に分布します。その様子をみた牧野富太郎は、「群落としては全国一かもしれない」と評価しました。ヤマトグサは、佐渡の植物相の特異性に学者が注目することになったきっかけの一つと言われています。

ヤマトグサ

ヤマトグサ(アカネ科ヤマトグサ属)

多年草(花期4-5月)

佐渡植物園の創設

羽茂地区にある佐渡植物園は、昭和23年4月に県下にさきがけて設立された植物園です。酒川哲保氏(羽茂地区出身)が、敗戦後の人々に足元にある喜びを知ってもらおうと、路傍の草木に名札を付けたのがはじまりです。その後、地元の有志の協力の元「緑豊かな郷土の自然を生かした新しい文化拠点」として度津神社の境内に設立。

その際に指導者の一人として、牧野富太郎からも直接指導を得ることができました。その結果、全国でも数少ない博物館の資格をもつ植物園となりました。

昭和25年には、近藤福雄(金井)、村川経一郎(羽茂)、外山久夫(羽茂)が上京し、牧野富太郎(当時88歳)のもとを訪れ、佐渡植物園の指導を仰ぎました。

 

牧野富太郎と

昭和8年に来島した時 (前列左から2人目が牧野富太郎

 

なお、植物園内の管理棟には、牧野富太郎のパネルを設置しております。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。